川崎市高津区の地盤

川崎市高津区の地盤概要 久末218* 諏訪11* 千年23* 下作延105* 新作1丁目

川崎市高津区の地形

高津区は下末吉台地の北端部に位置している。区のほぼ西南半分には台地が分布しており、平瀬川矢上川や他の水路などの浸食によって、大小の谷が複雑に形成されている。一方、区の北東半分は多摩川の広大な氾濫低地となっており、河川の蛇行の痕跡としてやや標高の高い微高地(自然堤防)が散在している。

地形・地質と住宅地盤

台地面

比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土(赤土)と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。しかし、下部の凝灰質粘土は部分的に軟弱になっていることがあるので、ローム土が薄く、凝灰質粘土が浅く分布している場合には、基礎補強対策が必要となることがある。

地盤データ例
  1. A.新作1丁目

台地と低地の境

台地の側面が低地側へと下っている斜面で、台地面と同様に安定した地盤となっている場所もあるが、後背地から浸透してくる雨水や地下水の影響で地盤が軟弱化したり、雨洗によって台地側から運ばれて再堆積した軟弱土が分布する。また、人為的に造成されているため、場所によって盛土の厚さが異なるように地盤のバランスが悪くなっていることがある。したがって、不同沈下を防止するような基礎補強策が必要となることも多い。

地盤データ例
  1. C.千年23*

谷底低地

台地部が小さい河川などによって削られて形成された低地で、台地部の間に樹枝状に分布している。台地を形成していた土砂が再堆積した土や有機質土腐植土)などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっている。したがって、長期的な沈下(圧密沈下)を防止するような基礎補強策が必要となることが多い。

地盤データ例
  1. B.下作延105*

氾濫低地

多摩川流域や矢上川江川の合流付近に分布する広く標高の低い平坦面である。地下水位が高く、軟弱な粘土シルトが厚く分布しているため、長期的な沈下(圧密沈下)が問題になっている場所が多く、適切な基礎補強策が必要となる。

地盤データ例
  1. D.諏訪11*
  2. E.久末218*

自然堤防

周囲の氾濫低地海岸低地と比べ海抜高度がわずかに高く、本来は河川に沿って帯状に分布している。河川によって運搬された砂礫が浅い深度から分布しているため、住宅地盤としては比較的良好と考えられる。しかし、河川の氾濫と蛇行によって、自然堤防の上に新たな軟弱な粘性土緩い砂が堆積している場合には、基礎補強対策が必要となることも多い。