習志野市の地盤

習志野市の地盤概要 香澄3丁目 実籾4丁目 大久保1丁目 津田沼5丁目 谷津5丁目 藤崎2丁目

習志野市の地形

習志野市の地形は、国道14号付近を境に、南西側が広域埋立地、北東側が下総台地となっている。また、台地部からは、海に向かった谷底低地が発達している。

地形・地質と住宅地盤

台地面

比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土(赤土)と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。

地盤データ例
  1. A.大久保1丁目

谷底低地

台地部が小さい河川などによって削られて形成された低地で、台地部の間に樹枝状に分布している。台地を形成していた土砂が再堆積した土や有機質土腐植土)などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっている。したがって、長期的な沈下(圧密沈下)を防止するような基礎補強策が必要となることが多い。

地盤データ例
  1. B.実籾4丁目

後背湿地

自然堤防や砂堆などの微高地の背後に位置している湿地で、地下水位が高く、排水性の悪い地盤である。軟弱な粘性土や有機質土腐植土)が分布しているため、長期的な沈下(圧密沈下)が大きく、適切な基礎補強対策が必要となる。

地盤データ例
  1. C.藤崎2丁目

広域埋立地

海岸の浅瀬を人工的に陸地化した部分であり、厚い盛土が行われている。盛土は、掘削残土や、瓦礫などが主体となっており、その混在状況も不均一であるため、自然堆積地盤とくらべて不安定な状態にあることが多い。このため、安定性の確保(不同沈下)、圧密沈下ともに注意が必要な地盤である。また、殆どが造成時に地盤改良(表層改良)を行っており、その状態も重要となってくる。

地盤データ例
  1. D.香澄3丁目

砂堆・砂丘

周囲の海岸低地と比べ海抜高度がわずかに高く、海岸線に平行に分布している。海の波や潮流によって形成された砂浜が成長した微高地で、更に堆積した砂が風によって運ばれ小高い丘になったものが砂丘である。浅い深度からが堆積し、深度を増す毎に締っていく傾向にあり、住宅地盤としては、比較的良好な場合が多い。しかし、表層に緩い砂が厚く被覆する場合には、基礎補強対策が必要となることがある。

地盤データ例
  1. E.谷津5丁目
  2. F.津田沼5丁目