千葉市中央区の地盤
千葉市中央区の地形
中央区の地形は、中心を台地が占め、その中に樹枝状に谷底低地、また、北東側及び台地を二分する形で氾濫低地、南側には広域埋立地、そして、広域埋立地と台地の間に、海岸低地と砂州・砂堆に区分される。
地形・地質と住宅地盤
台地面
比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土(赤土)と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。しかし、下部の凝灰質粘土は部分的に軟弱になっていることがあるので、ローム土が薄く、凝灰質粘土が浅く分布している場合には、基礎補強対策が必要となることがある。
- 地盤データ例
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- A.矢作町9*
谷底低地
台地や丘陵地が小さい河川などによって削られて形成された低地で、台地部の間に樹枝状に分布している。台地を形成していた土砂が再堆積した土や有機質土(腐植土)などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっている。したがって、長期的な沈下(圧密沈下)を防止するような基礎補強策が必要となることが多い。
- 地盤データ例
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- B.大厳町9*
砂堆・砂丘
周囲の海岸低地と比べ海抜高度がわずかに高く、海岸線に平行に分布している。海の波や潮流によって形成された砂浜が成長した微高地で、更に堆積した砂が風によって運ばれ小高い丘になったものが砂丘である。浅い深度から砂が堆積し、深度を増す毎に締っていく傾向にあり、住宅地盤としては、比較的良好な場合が多い。しかし、表層に緩い砂が厚く被覆する場合には、基礎補強対策が必要となることがある。
広域埋立地
海岸の浅瀬を人工的に陸地化した部分であり、厚い盛土が行われている。盛土は、掘削残土や、瓦礫などが主体となっており、その混在状況も不均一であるため、自然堆積地盤とくらべて不安定な状態にあることが多い。このため、安定性の確保(不同沈下)、圧密沈下ともに注意が必要な地盤である。また、殆どが造成時に地盤改良(表層改良)を行っており、その状態も重要となってくる。
- 地盤データ例
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- E.出州港7丁目
海岸低地
東京湾沿岸に広く分布する標高の低い平坦面である。地下水位が高く、上部には緩い砂や軟弱なシルトなどが分布しているため、標準的な基礎では、十分な耐力を確保することが困難であり、適切な基礎補強策が必要となる。
- 地盤データ例
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- F.南町3丁目
氾濫低地
都川等の沿岸に広く分布する標高の低い平坦面である。地下水位が高く、軟弱な粘土やシルトが厚く分布しているため、長期的な沈下(圧密沈下)が問題になっている場所が多く、適切な基礎補強策が必要となる。
- 地盤データ例
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- G.仁戸名町5丁目