町田市の地盤

町田市の地盤概要

町田市の地形

町田市は、多摩丘陵相模原台地の境界線上に位置している。小山町以西では、八王子市との境界に沿って北側は丘陵地、境川に沿って南側は谷地となっている。また、上小山田町以東の地域では、ほぼ恩田川とその延長ラインに沿って、北側に多摩丘陵、南側に相模原台地が分布している。多摩丘陵・相模原台地には、境川・恩田川・真光寺川などの河川と水路などによって形成された無数の谷地が、複雑に分布している。

地形・地質と住宅地盤

台地面

比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土(赤土)と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。

地盤データ例
  1. F.本町田104*
  2. G.金森173*

台地と低地の境

台地の側面が低地側へと下っている斜面で、台地面と同様に安定した地盤となっている場所もあるが、後背地から浸透してくる雨水や地下水の影響で地盤が軟弱化したり、雨洗によって台地側から運ばれて再堆積した軟弱土が分布する。また、人為的に造成されているため、場所によって盛土の厚さが異なるように地盤のバランスが悪くなっていることがある。したがって、不同沈下を防止するような基礎補強策が必要となることも多い。

谷底低地

台地部が小さい河川などによって削られて形成された低地で、台地部の間に樹枝状に分布している。台地を形成していた土砂が再堆積した土や有機質土(腐植土)などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっている。したがって、長期的な沈下(圧密沈下)を防止するような基礎補強策が必要となることが多い。

地盤データ例
  1. A.相原町130*
  2. B.大蔵町46*

丘陵地

海抜高度が高く、自然地盤は堆積年代の古い安定した地層で形成されている。しかし、斜面で構成された起伏に富んだ地形となっているため、切土盛土が施されていることが多い。比較的平坦な頂丘部や切土主体の宅地では良好な地盤となっているが、盛土主体の宅地や切土地盤と盛土地盤が混在する宅地ではバランスの悪い地盤となっており、不同沈下を防止するような基礎補強策が必要となる。なお、大規模な造成地では、埋め土によって広範囲に平坦化している場合も多く、本来の谷や斜面を見分け難くなっている。

地盤データ例
  1. C.小山町180*
  2. D.玉川学園3丁目
  3. E.三輪緑山1丁目