住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.98

相談内容

浦安市今川で新築分譲住宅の購入を考えています。

ご承知の通り埋立地ですので、地盤調査書を取り寄せてチェックしたところ、宅地の中央の1箇所でSS調査を行っているだけでした。(引き込み道路付で30坪強程度の広さなので)1箇所の調査で充分なのでしょうか?

また、砂洲・砂堆で深度2~3mのところでN値=2の自沈層があります。一応、ベタ基礎で10年保証とはなっていますが、自沈層がある限り、数カ所でSS調査を行い、軟弱度合いが均等に分布しているか否かチェックすべきでは?

回答

  • 厚い盛土が施されている場合、もっとも問題となるのは、盛土の自重(1mの厚さで約1.5t)で、盛土の直下の地盤が圧縮されることです。
  • 盛土材について注意すべきことは、建築廃材などの瓦礫が混入していないかどうか、基礎の接地面に人頭大の大きな瓦礫が部分的に接触していないかどうかを確認することです。よく締固めたといっても、瓦礫同士のあいだに空隙があれば、雨水といっしょに表面の土が吸込まれうっすらと地盤が陥没することがあります。また、部分的に基礎が瓦礫に接触すると、そこがてこの支点となり、不同沈下の原因となります。
  • ご指摘の通り、配置計画に従って3箇所程度のスウェーデン式サウンディング試験を実施し、地盤のバランスをチェックするのが望ましいと思います。

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。