住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.68

相談内容

RC4階建の場合は建築確認申請に措いて、地盤調査が義務づけられるとのことでしたが、売り主から建物の詳細につき聴取した結果、軽量ドーム型鋼板屋根住宅を採用することでRC3階建として建築確認申請するので地盤調査は不要となり、設計では「べた基礎」で2m程度掘り下げる予定とか。(建物の地上高は12m弱です。)

勿論、心配し始めれば切りが無いのでしょうが、この設計は一般的な水準だと考えて良いかどうかご教示頂ければ幸いです。

売買の契約形態が建築確認付き土地売買とは言うものの、やや自由度が有る建て売りに近いので、この設計を受けるか、購入を止めるかの選択を迫られることになります。

回答

  • 建築確認申請においては、階数にかかわらずRC造の建物は「構造計算書」の添付を求められ、さらにその計算書の中で、地盤の強さである「長期許容支持力度」を算定することも要求されるために、その算定のためにボーリング・標準貫入試験や平板載荷試験を行う必要が生じるのです。
  • 区役所によっては、ある特定の町・丁目名について、役所の内規として、これまでの実績から地盤の強さを見込んでいて、申請建物の基礎の「接地圧」が、その見込みよりも軽いと判断される時に、ごく稀に調査について不問とするということがあります。
  • 役所で想定している基礎の接地圧の上限値は3t/m2のはずです。すなわち、計画建物の基礎の接地圧が3t/m2よりも重くなければ、調査を指導されないかもしれません。
  • RC造3階建てを3t/m2以下に低減するのは微妙であり、何とも言えません。

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。