住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.54

相談内容

東京町田市の相原町にある急な坂のある山の地域(駅より15分徒歩圏、16号線、バイパス方面)にある中古物件を購入しようと予定しているのですが、ここらへんは全般的に危険な土壌なのでしょうか。

市区町村別地盤解説のサンプルにしてあった町田の相原地区の事例とは少し違う場所のようですが。あるいは一般的に急な山などの地域というのは地震や土砂災害の起こる危険性は高いのでしょうか。

回答

  • 丘陵地は、中腹から頂上にかけて地盤は良好ですが、丘陵の裾地や丘陵を侵食して形成された谷地(沢筋)が軟弱地盤です。
  • 丘陵斜面の注意点は、擁壁を介してひな壇状に造成されている場合、その擁壁寄りが盛土地盤となっている点です。
  • 地震時に被害が出る恐れのある場所は、振動が増幅される低地(軟弱地盤)と、しっかりとした地盤に支持されていない擁壁が地すべりを起こす可能性があるということです。
    ※ 高さ2m以上の擁壁で役所から「検査済証」が発行されていないものは危険です。
  • 平成4年の東京都の統計によれば、町田市内で急傾斜地崩壊危険区域に指定されている地域が1箇所あります。はっきりとした所在地については、直接町田市の消防防災課にお尋ね下さい。

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。