住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.25

相談内容

札幌市白石区菊水元町に土地を購入予定ですが、地盤がよくないのはわかっているのですが、どのような基礎工事をすれば、地震などにも安心な家を建てれるのでしょうか?データ等あれば教えていただきたいのですが? よろしく、お願いいたします。

回答

まず、軟弱地盤対策ですが、地盤調査の結果から判断する軟弱の程度に よって、以下のような基礎補強が用意されています。

  1. 布基礎のベース(底版)を拡幅して接地面積を増やすことによって、逆に 建物荷重を分散させ、地盤に伝わる荷重を小さくする。(3t/m2基礎)
  2. 基礎の剛性を大きくする。--> たわみが出ないよう鉄筋を太くしたり、鉄筋 の本数を増やす。(べた基礎)
  3. 軟弱地盤を固化し、沈下が生じないようにする。(地盤改良工事)
  4. 軟弱地盤をパスして締まった層まで杭を下ろし、建物を杭(小口径鋼管)によって支える。

軟弱地盤対策がそのまま地震対策とイコールではありませんが、3.,4.は 地震に対しても効果があるとされています。
さらに、戸建住宅の耐震性能を高める方法は、a.筋交いを適正な量、適正 な箇所に入れる、b.部材同士を金物やボルトによって強く接合する(基礎と 柱を強く結合するホールダウン金物など)があります。

○参考文献

  • 「阪神淡路大震災に学ぶ頑丈で長持ちする木造住宅施工チェックブック」
    (財)日本住宅・木材技術センター A4版45頁/480円
  • 「地震に強い木造住宅の設計マニュアル」(建築知識スーパームック)
    (株)建築知識 A4版292頁/3500円

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。