野田市の地盤

野田市の地盤概要 新田戸3* 木間ヶ瀬106* 中里248* 尾崎14* 大殿井15* 今上28*

野田市の地形

野田市は、利根川とこれより分流する江戸川に挟まれた下総台地北西域(端部)に位置し、市のほぼ全域に台地が分布する。台地面は、両河川に注ぐ多数の支流や水系に由来する谷や凹地の形成により、複雑な地形面となっている。また、両河川流域には氾濫低地が発達し、砂の堆積した微高地自然堤防)も形成されている。

地形・地質と住宅地盤

台地面

比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土(赤土)と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。

地盤データ例
  1. C.尾崎14*
  2. E.木間ヶ瀬106*
  3. F.新田戸3*

台地と低地の境

台地の側面が低地側へと下っている斜面で、台地面と同様に安定した地盤となっている場所もあるが、後背地から浸透してくる雨水や地下水の影響で地盤が軟弱化したり、雨洗によって台地側から運ばれて再堆積した軟弱土が分布する。また、人為的に造成されているため、場所によって盛土の厚さが異なるように地盤のバランスが悪くなっていることがある。したがって、不同沈下を防止するような基礎補強策が必要となることも多い。

地盤データ例
  1. D.中里248*

谷底低地

台地部が小さい河川などによって削られて形成された低地で、台地部の間に樹枝状に分布している。台地を形成していた土砂が再堆積した土や有機質土腐植土)などが分布しており、非常に軟弱な地盤となっている。したがって、長期的な沈下(圧密沈下)を防止するような基礎補強策が必要となることが多い。

地盤データ例
  1. B.大殿井15*

氾濫低地

河川流域に広く分布する標高の低い平坦面である。地下水位が高く、軟弱な粘土シルトが厚く分布しているため、長期的な沈下(圧密沈下)が問題になっている場所が多く、適切な基礎補強策が必要となる。

自然堤防

周囲の氾濫低地と比べ海抜高度がわずかに高く、本来は河川に沿って帯状に分布している。河川によって運搬された砂や砂礫が浅い深度から分布しているため、住宅地盤としては比較的良好な場合が多い。しかし、氾濫や蛇行が繰り返されると、自然堤防の上に軟弱な粘性土緩い砂が被覆される場合もあり、基礎補強対策が必要となることがある。

地盤データ例
  1. A.今上28*