千葉市緑区の地盤

D.「台地と低地の境」富岡町32*付近

典型的な斜面地のデータ例です。

各ポイントの下部に出現する硬質層(地山)に明らかな傾斜が認められ、この敷地が斜面に位置することを示しています。

具体的には、太線・細線・点線の順に谷へと下っており、同様の順番で中間部分の軟弱な粘性土層が厚くなっていくのが分かります。

通常、このように軟弱層の厚さが異なる場合、各部の圧縮率の違いから過大な不同沈下が予想され、注意が必要です。

また、表層部分にのみ施された盛土には瓦礫分が混入していると考えられ、地盤のバランスをさらに悪化させています。

このデータの場合、不同沈下を防止するためには適切な地盤補強策が不可欠と診断されました。

上記地盤データは、地形・地質と住宅地盤との関連を説明するための参考のものです。同じ町内だからといって、同じような地盤状況とは限りません。具体的な建築計画の際には、実際の現地調査をおすすめします。