蕨市の地形

蕨市は、市内全域が広大な荒川氾濫低地の一部となっており、標高のやや高い自然堤防と呼ばれる微高地が散在する地形分布となっている。

地形・地質と住宅地盤

氾濫低地

荒川流域に広く分布する標高の低い平坦面である。地下水位が高く、軟弱な粘土やシルトが厚く分布しているため、長期的な沈下（圧密沈下）が問題になっている場所が多く、適切な基礎補強策が必要となる。

地盤データ例

1. A.錦町２丁目

自然堤防

周囲の氾濫低地や海岸低地と比べ海抜高度がわずかに高い、微高地の一種。一般に河川に沿って帯状に分布している。河川によって運搬された砂や砂礫が、浅い深度から分布しているため、住宅地盤としては比較的良好な場合もあるが、河川の氾濫と蛇行の程度(大河川では非常に広範囲に及ぶ)によっては、自然堤防の上に軟弱な粘性土や緩い砂が新たに堆積してしまうため、基礎補強対策が必要となることがある。

地盤データ例

1. B.南町２丁目