住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.74

相談内容

柏市布施の古屋付き物件を検討中ですが、建物自体は古いので立て替えしようと考えています。

そこは南西から北東に下がっていく緩やかな傾斜地でおそらく低い方は盛り土をして造成しています。 現地に行って盛り土をしているであろう側を歩くと足が少しのめり込むくらい柔らかくなっています。外回りの擁壁を見ても水抜き穴などはなく、生活廃水を流すパイプが、あるだけです。 でも、建物自体は築30年あまりを経過しており、外部も内部も特に沈下が見られるとか傾いているとかは、していないようす。

庭には井戸があって今でも使用可能状態です。購入後は埋めようと思いますがその部分はやはり軟弱になるのでしょうか?

建設業者からは地盤調査をしてから基礎の仕様をかんがえると説明を受けましたが安定した地盤まで掘り下げる場合やはりかなりの出費になるのでしょうか?

回答

  • 地形的にはぎりぎりで台地に該当しているようなので、地盤が非常に軟弱ということはないと考えられます。
  • ただし、擁壁が垂直で鉄筋コンクリート造である場合、擁壁沿いは盛土地盤になるので注意が必要です、
  • 高さ2m以上の擁壁の場合は、3m2に1箇所の水抜き穴の接地が義務づけられています
  • 井戸を埋めれば、そこだけ軟弱になることは確実です。
  • 地盤調査の結果、一部に軟弱層が出てくるようであれば、基礎の仕様を変更するわけですが、安定した層まで基礎を掘り下げて深基礎にするのではなく、基礎のベース幅を拡幅する方法が採用されます。基礎工のコストは当方では算定しかねますが、倍までにはならないでしょう。

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。