住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.27

相談内容

千葉県柏市つくしが丘に、築25年位の家がたっております。その家の建て替えを予定してますが、そこの土地は特に傾斜地ではありませんが、道路より1m位高くなってます。車庫部分のみ削ってあるのですが今度、家を建てる時はその部分を埋めて家を建てようと思ってます。一部を埋めて使う場合の問題点や注意事項があったら教えて下さい。

回答

  • 当該の場所は、南方向への緩斜面で、南は谷地になっています。
  • 元々の地盤が軟弱という可能性はありませんが、地形の勾配をわずかな盛土と切土でひな壇状に造成しているのではないでしょうか。
  • 1mの落差のあるカーポートを埋めるのであれば、その埋め土部分にかかる建物の下部が局所的に不同沈下するかもしれません。

防止策は以下の方法が考えられます。

  1. まず、埋め土後に地盤調査を実施する。※敷地対角方向に3ポイント
  2. 基礎(布基礎)の底版の幅を拡幅し、接地する表面積を増やして、建物から伝わってくる荷重を分散させる。
  3. 埋め土部分に向かう「基礎梁」を太くして、「剛性強度」を高め、たわみにくくする。
  4. 埋め土部分の階数を大きくしない。
  5. 調査結果によっては、地盤改良などを施し、沈下を抑止してしまう。(費用は100万程度を見込んでおく必要があります。)

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。