住宅地盤相談室に寄せられたご相談内容 No.1

相談内容

以前家屋が建つており、取り壊し更地にしたところを購入しました。 東側の土地よりも、1.2mほど高台となっており(長さ16mです)、境界より25cmほど自分の敷地側に土留めコンクリート壁ができています。その壁には水抜き穴がなく、そのためか土地表面も雨降りの後は湿っぽくなっています。このような状態は改善すべきでしょうか?

また、境界の後退も敷地を狭めているため、境界近くに移動したいと思っていますが、その場合の注意事項等、教授いただけたらありがたいです。

境界壁後退は購入後わかったことであるため、境界移動の件は購入した建築業者と折半とするという話し合いがついています。 業者はそのまま外側にコンクリートブロック(以下 CB)積みし、間の空間に土砂をながせばよいといっていますが、どうも納得いきません。

回答

高さ2m以上の擁壁に付いては、3m2に1箇所の割合で水抜き穴を設けることが義務づけられています。 これは土圧にもまして水圧が擁壁を圧迫し、滑り出すことを防ぐための配慮です。
たとえ2m未満の土留めであっても水抜き穴は有効です。

既存の土留めを解体除去しないのであれば、穴を開けて水が流通するようにした上で、さらに、穴が目詰まりしないように、土留めの背面の土を十数センチの幅で砂利と置換してフィルターの役目をさせます。 CBと既存の土留めの間には、土砂ではなく砂利を充填し、既存の土留めから通過してきた水を、土留め沿いに横に流して脇から道路へ排水するか、CBにも穴を開けて直接前面に排水します。

地盤にとっても、水はけは重要です。物質の強度は水分量が決定するので、水が絶えず供給される地盤は軟弱化します。

CBは互い違いに目地をずらして積み(組積み)、縦に鉄筋を通してコンクリートを流して一体化させれば丈夫になります。

【 お願い 】

ご相談の事案に対する回答は、限られた情報によって推測される所見であることをご承知ください。
したがって、この回答を直接的に交渉や請求の手段とすることはご遠慮くださるようお願い申し上げます。