三鷹市の地形

三鷹市は武蔵野台地の中南部に位置しているため、市内の大部分は台地面で構成されているが、仙川や野川などの小河川沿いには、谷底低地が樹枝に広がっている。

地形・地質と住宅地盤

台地面

比較的海抜高度が高く起伏の少ない平坦面で、関東ローム層と呼ばれる火山灰土で覆われている。関東ローム層は、上部のローム土（赤土）と下部の凝灰質粘土に大別されるが、自然堆積したローム土は、安定しており比較的大きな強度が期待できるため、表土部分に注意すれば住宅地盤として良好な場合が多い。

地盤データ例

1. A.下連雀１丁目

谷底低地

谷底の浅い地域では台地面と同様な状態を呈していることがあるが、大部分では、軟弱層が分布し、住宅建築の際には過大な圧密沈下に対して細心の注意が必要である。一般的に軟弱層の層厚はそれほど厚くないが、いわゆる転圧締固めでは効果を期待できないため地耐力を確保するための処置を行うべきである。

地盤データ例

1. B.新川４丁目

台地と低地の境

台地の側面が低地側へと下っている斜面で、台地面と同様に安定した地盤となっている場所もあるが、後背地から浸透してくる雨水や地下水の影響で地盤が軟弱化したり、雨洗によって台地側から運ばれて再堆積した軟弱土が分布する。また、人為的に造成されているため、場所によって盛土の厚さが異なるように地盤のバランスが悪くなっていることがある。したがって、不同沈下を防止するような基礎補強策が必要となることも多い。

地盤データ例

1. C.大沢４丁目